パタン観光と

王妃から祝福のティカを受ける

10月12日(水)

特に予定がないのでアラームをかけずに寝た。
夜中何度も目が覚めたけど7時起床。
ゲストハウスの隣は何だか知らないけど、続々と人が集まって拍手したり騒がしい。お参りしている感じ。
朝ご飯にリンゴ一個。

9時過ぎにホテルを出る。タメルのお店もcloseしてるとこが多い。今日がお祭りのメインの日らしい。

スワヤンの青空スワヤンブナートに向かう。一昨日は夕方だったので、午前中のスワヤンブナートに行ってみたい、と思って。
二度目なので道の不安はないけど、やっぱり遠い。街中は埃っぽいしマスク持ってくればよかった。

365段(らしい)の石段が今日はツライ。途中何度も休む。
人が少ないかと思ったら、上りきったら観光客いっぱい。
あきれちゃうほどの青空に、タルチョがはためく。
すがすがしい朝・・・は もっと早く来なくちゃダメだ。暑い。

ダルバール広場に向かう。道歩いてて、昨日よりは人が少ない感じがした。
お祭りなんで、みんなおうちにいるみたい。相変わらずクラクションはうるさいけど。

広場は人がいっぱい。警察官がいっぱいいて何だろう、と思ったら、国王が来てるみたいだった。軍人もいっぱいいて警備が厳しい。
待ってたら、警護された人が出てきたんだけど、どれが国王かわかんない。

広場内を200メートルほど移動するだけなのに、長い車列がぞろぞろ。車はみんなアストンマーチン色。(って言ってもわからないと思いますが)
移動した先はクマリの館。
生き神クマリってのは、家柄いい女の子から選ばれて、親からも引き離されクマリとしての教えを受け、このクマリの館に住む少女。
女神クマリの化身として崇拝され、国の運命を予言すると言われる特別な存在。
国王もダサインの日は祝福のティカを受けるためにクマリに会うらしい。
姿を見ることはできないんだけど(お金払えば顔を見せてくれるらしいけど)、クマリの絵葉書は売られてて商売っけだけはあった。

広場内の寺院の前の人だかり、なんだろうと近寄ってみたら、ヤギを屠る儀式をやってた。ネパール人も観光客いっぱい。
私は直視できず遠巻きに見る。斧の音が響いて、そのあとは血の海。
各寺院の前で順番に行われてた。
ふと見ると、あっちこっちに首のないヤギが無造作に横たわってたりする。
宗教の儀式とはいえ、こういうのは理解できない。

お昼過ぎたので、クマリの館の裏の方のジョッチェン地区に出てみたけれど、どこもレストランはclose。
やっと見つけたレストランに入って、ひとまず落ち着く。
ダルバートとラッシーで120ルピー(約200円)。安くて美味しくて、それにおかわり自由ってのもすごい。

パタンのダルバール広場おなかいっぱいになったところで、タクシーでパタンに行く。
パタンは川向こうの隣町。古都。
タクシー見つけて「メーター?」って聞いても全くメーターで行く気はないらしい。
最初はパタンまで200ルピーとか言われたけど、交渉の結果130ルピー。
130ルピーもちょっと高めとは思うけど、パタンの入口なら100ルピーだけど中心まで行くから、とか言われ、OK。めんどーな交渉は苦手。日本円で考えちゃうと大したことないし。
乗ってしまえば、ドライバーさんと話がはずむ。
聞けば何でも答えてくれる。子供が何歳で、とてもかわいいとか、ダサインだけど今年は帰らない、だとか。
あっちもいろいろ聞いてくるけど、テキトーに。
最終的に今日の私は、「夫はエンジニアで仕事で忙しいから日本にいて、私は友達と二人で旅行中、今日は別行動」ってことになってた。

パタンのダルバール広場に着いて、ここでも外国人は入場料200ルピー。
広場のわきに小さい小屋があったんで、そこで支払おうと思って「ナマステ〜」って声かけたら、思いっきり日本語で「こんにちは〜」
この人、日本人ツアーのガイドやったり、日本語教師もしてたとのこと。最近日本人観光客が減ってきたので、今は中国語ガイドになるため中国語の勉強してるんだって。
何だかパワフルですごい人だ。
私も英語以外に、ドイツ語、イタリア語と勉強し始めたことがあったけど、モノになったものはない。趣味程度じゃだめなんだろうな、生活とかかかってないと。
彼は、私がこの旅行で会ったネパール人の中で一番日本語が上手だった。
パンフレット見ながら、パタンの町の見所を日本語で教えてもらえて助かった。

パタンのダルバール広場は、ほんの一角だけ。
レンガ色の古そうな寺院が建ってて、そこに座ってぼんやり眺める。どこでも人を眺めるのは面白い。
「昨日パシュパティナートにいたでしょ?」といきなり話し掛けられる。
フツーにしてるつもりだけど、日本人観光客っていうだけで目立つのかな?

広場にある寺院でも、ヤギを屠る儀式。恐いけどちょっと見に行ってみた。
ここでも無造作に首のないヤギが横たわってるし。やっぱだめだ、見れない。

さっきの窓口の人に教えてもらったお薦めのマハボーダ寺院に歩いていったら、道を間違えちゃって路地裏っぽいとこに入り込んでしまった。
ふるーーい町。
街全体が世界遺産だというので、迷子状態の散歩もまた面白い。
通りには広い共同水道場ってのがあって、今だに使われてた。

マハボーダ寺院は、細かく彫刻された仏像がたくさん、ガイドブックによると9000体?
マハボーダ寺院

ゴールデンテンプルは、せまいところにあったけど、ここも細工はすごくキレイだった。
ゴールデンテンプル

そろそろ帰ろうかな、と思ってたら、「タクシー?」と声かけられ、いきなり250ルピー。高すぎだよ。
130ルピーで来たんだしと思って、他をあたったけど、200ルピーまでしか下げてくれない。
「今日はお祭りだからタクシーが少ない」とか言って、ドライバーはみんな強気。
あーめんどー、と200ルピーでOKして、車に乗ったら、いきなりドライバーさんが 「150ルピーでいいよ」と言って、他の観光客に「150ルピーでタメルまで行くよ〜」と声をかけはじめた。
一人乗せて200ルピーより、二組乗せて300ルピーならドライバーさんはお得。
「グッド・ビジネスマンねぇ〜」(←この英語の言い方 正しいかはわからないけど)と言ったら、ドライバーはニヤリ。
相乗りしたのは、オランダ人のおばさん二人。

王宮前の列ところがタメルに近づいて王宮前の通りが車は通行止めになってる。別の道で回り込もうとしてもダメ。
歩いてちょっとだから、とそこで降ろされて、歩き始めたら王宮前はすごーい列でネパール人が並んでる。500メートルくらい?
男性だけの列。何これ?
王宮に近づくと、女性と子供の列はすでに王宮の中に入って並んでる。
警察官もいっぱいいて、王宮内の正面には馬に乗った衛兵が並んでて、王宮で何かあるんだなぁとは思ったけど、何だかわからない。
誰かに聞こうかな、と思ってうろうろして、王宮内の列の最後をふと見たら、さっきタクシーに一緒に乗ったオランダおばさんがちゃっかり並んでる。
入れるの?何するの?と思ってたら、いきなりおじさんに中国語で話しかけられた。
「日本人なんですけど」と言ったら、今後は英語で話し掛けてくれて、「外国人でも女性は入れるんだよ、男性はその後なんだ」と。
何するかわからないけど、とりあえず入って並んでみた。

ロシアがソ連だった頃、モスクワを歩いてたら長蛇の列があって、何だかわからないまま並んだらレーニンのご遺体を見てしまった、ということがあった。それ以来、とりあえず並ぼう、がモットー。

列に並んで王宮に入った時、たまたま日本人の女性がすぐ後ろに並んだ。
いかにもネパール慣れしてる感じの人だったので話かけたら、ネパールに住んでるわけではないけど友達がいるので何度も旅行に来てる、という人だった。
この列は、ダサインで 国王から祝福のティカをつけてもらうための列との事。
ダサインっていうのは日本のお正月みたいなもんだっていうから、これは皇居の一般参賀みたいなもん?
どうりでまわりのネパール人たちはきれいな服を着ておしゃれしてる。タキシード姿やドレス姿の子供もいたりする。
それに比べ私ったらリュック背負った軽装でいいのかなぁ。

まわりのおばちゃんと子供達とは、言葉は通じないんだけど何となく笑いあって和やかな雰囲気。
わりこもうとする人がいようもんなら、みんなで、ダメダメ!さっきまでいなかったでしょ!と阻止して、無事阻止できると、やったね!って感じでニッコリ。言葉は通じなくても、おばちゃん根性は同じ。

ただ、この列に並ぶってのに、習慣の違いを感じる。
日本じゃ、いくら並ぶっていったって前の人との距離をそれなりにとるんだけど、ここネパールでは、ぴったりくっつく。
身体全部をぴたっとくっつけて気持ち悪いくらい。
それがいやで、列からはみ出てると、係のおばちゃんが厳しい顔で、「そこ、そこ、ちゃんと一列になりなさい!」って感じでやってくる。
まわりのおばちゃんたちは英語は通じないので、こうなると日本語で、「くっつかないで〜」と言うけど、笑ってるだけで、さっぱりわかってもらえずくっついてくる。
見ぶり手振りで、「くっつくのは嫌いなのよ〜」と言ったとこで、相変わらずニコニコくっついてくる。
日本人の女性と二人であきれて笑うしかない。

列をはみ出て何度も係のおばちゃんに注意された。顔は恐いけど、どっから来たんだかわかんない私たちに興味アリって感じ。
そのうちそのおばちゃん、中学生くらいの女の子を連れてきた。
孫だというその女の子は英語をちょこっと話して、そのおばちゃんの通訳になっていろいろ聞いてくる。
どっから来たの?とか。
何度かおばちゃんが孫を通訳がわりに連れてきて、最後には、一緒にいた日本人女性に電話番号を書いた紙を渡してくれた。
困ったことがあったら・・・・ってことらしい。
何度目だろうか、、、ネパール人に電話番号もらうのは。

並んでる途中でカメラなどの荷物を預けさせられ、まだまだ並ぶ。
いつまでかかるんだろう〜と思ってたとき、一緒の女性が、ちょっと前見てくるね、と様子を見に行った。
戻ってきて、「外国人は先に行っていいって警備の人が言ってたよ」ってことで、二人で前に行ってみたら、すんなり通してもらえて、ずるこみかのように前に入れてもらっちゃった。

王宮の建物の前まで行くと、楽団のみなさんが演奏してる。そういえばずーーーーっと音楽が聞こえていて、何組かの楽団が交代で演奏しつづけてるみたいだった。
建物の外では警察官や軍関係者が並んで、ティカをつけてもらっている。
私は国王の顔を知らないんだけど、一緒の女性が「あの人が王様だよ」と教えてくれた。

ってことは私たちは?
並び始めて約2時間、建物(王宮)の中に通されて、そこには王妃が座ってた。
順番に警備の人に腕を捕まれ王妃の前にすすんで、額にティカをつけてもらう。
何だかわかんないけど、ありがたい!感動!!

デヴィ夫人みたいな王妃は、ふくよかでデヴィ夫人よりも笑顔が優しい雰囲気の人だった。
こうやって何人もの人々にティカをつけるのってすごく大変だと思う。

ティカっていうのは、↓写真ではわかりずらいけど、額のところにつける赤い印。
ヒンズー教の神様の恩恵を示す。

 

  ←テカリ顔ですが、アップはこんな感じ。

ヒンズー教は理解できない、と思いつつも、なんとなく嬉しくて高揚した気分。
ついつい警備のお兄ちゃんと一緒に写真撮ってもらったり。
普段は絶対に入れない王宮に入れて、しかも国王を見て、王妃にティカつけてもらっちゃって、面白い体験。
日本では美智子さまにも雅子さまにも会ったことはないのに、いきなりネパール王妃・・・

やっぱり列には並んでみるもんだ!

王宮の外には相変わらず、ネパール人の男性たちが並んでいて、さっきまで「ちゃんと並びなさい」と私たちを叱ってたおばちゃんが相変わらず、でネパール人男性たちに「ちゃんと並んで!」と叱ってた。
おばちゃんにバイバ〜イして、タメルまで歩いて戻った。

タメルでは、一緒にいた女性に薦められたレストランがお休みだったので、一昨日行った日本食レストラン「ふる里」にまた行ってしまった。
今晩も混んでる。
最初は、いかにも沈没してる旅行者と相席になり、その人が帰ってからは、おじさんが座った。
今日着いたばっかりだけど、もう何度もネパールに来てるというおじさん。絵を趣味にして描くためにネパールに来てるらしい。
いろいろ話して、ビールをご馳走になる。
ネパールでは、ビールがやたら高くて飲んでなかったので、久々のビールは美味しかった。しかもおごりだし。

出会いってホント面白い。     

国王夫妻 

↑ ネパール国王夫妻(だと思う)。いろいろあって今の王室はあまり国民に人気はないらしい。対立するマオイストがあちこちで暴れて、ネパールが危険と思われてるけど、ネパール人と話すと、どっちもどっち、マオイストも時々良いことするし、政府も時々悪いことするし。とっても難しい問題みたいです。

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