10月11日(火)
カトマンズに着いた日、ゲストハウスの人に、マウンテンフライトには行かないの?と誘われ、「恐いから行かない」と答えた。
ちっちゃい飛行機で飛ぶみたいだし、何だか落ちたときの新聞記事が想像できちゃって考え始めたら恐くて、やめとこう、と思った。
でも、ナガルコットで山がきれいに見えたとき、もっと近くで見たいなぁと思い始めて、やっぱり行くことにした。
落ちたらその時はその時・・・生き残っちゃう気もするし。
4時10分起床。5時45分に出発のはずが、予定より早くモーニングコールがあって、出発が5時半に早まったとのこと。
ロビーに下りていったら、ドライバーさんが待っててくれて、カトマンズの町には不釣合いな大きなベンツで空港まで送ってもらう。
帰りもホテルまで送ってもらうんだけど、わかんなくなっちゃったら困るからと名前を教えてもらったんだけど、ドライバーさんは「大きな車だからすぐわかるよ!」とちょっと自慢気だった。
フライトは6時35分のBUDHA AIR。チェックインを待っていたら、台湾人と思われるおじさんに顔をじっと見つめられてから、日本人とわかったらしく英語で話しかけられ、「あっちでエアポートタックスを払うんだよ」と教えてもらう。一人でいるといろんな人が気づかってくれてありがたい。
エアポートタックス払ってその紙を持ってチェックインの列に並んでたら、どこの国の人かわからないけど白人に「それ何?」と聞かれ、「あそこでタックス払うんだよ」とちゃんと答えてあげたのに、理解できないようで、他の人にも聞いてた。
何よ、私の英語がわからないってことかい!?とちょっとムッとする。
チェックインしてゲート前で待ってても全然案内がない。
ゲートといっても国内線なので、どこがゲート?っていうような感じのとこだけど。
ふと外を見ると大雨。飛行機が全く離発着してない様子。
人がどんどん増えていって座るとこがなくなるくらい。ざわざわしてる。
けっこう寒くてトイレに行ってみたけど、またしてもひどい。
どうしたもんかなぁ、と迷ったけどとりあえず中腰で成し遂げる。
トレッキングで筋肉痛の足での中腰はキツイ。
今までの旅行で、最悪のトイレはやっぱり中国。それに比べればどこでもとりあえず大丈夫な気がするので、中国の体験もまんざらムダではなかったってことか。
アエロフロートの機内のトイレもひどかったなぁ。べちゃくちゃ喋ってないで、掃除しろ!と思った。
7時40分ころになってやっとアナウンスが入る。「ネパール語じゃわかんないよ〜」と思ってたら、最後に「タンキュー」と言ってる。
もしかして英語だった?ネパーリーイングリッシュだった。アナウンスの後ちょっと笑いがおきてた。
次のアナウンスを注意して聞いてみたら、私のフライトは8時50分に変更とのこと。
こんなにも堂々と分かりづらい英語で話されると、私も自信もって話していいってことか。
8時40分ごろに搭乗開始の呼び出し。ゲート出たとこからバスに乗る。
アナウンスがよく聞き取れなくてわかんなかったんだけど、チェックインの時同じBUDHA AIRのカウンターにいた人と一緒にいればいいかって思ってたんだけど、どうも様子がおかしい。人によって違うっぽい。
ん?と思って 人が殺到してるゲートに近づいていったら、チェックインの時に前に並んでたおばさんに「あなたの便名は?」と聞かれ搭乗券を見せたら、「もう乗れるわよ」と教えてくれた。
人をかき分けて慌てて入っていくと、あっちのバス、と言われ乗ったら、どうも私待ちだったらしく、そろったところで出発。
BUDHA AIRのマウンテンフライトといっても何便もあったみたい。
18人乗りのプロペラ機。同乗するのは、イタリア人グループとインド人ファミリーと、ひとり旅女性(イタリア人と英語で話してたのでどこの人かは不明)
最初の席は5列目だったんだけど、通路挟んだ隣のインド人が 奥さんが後ろになっちゃってるから、変わってくれないか、と言われ、8列目に移る。5列目は羽根のところの席だったので後ろのほうがいいかな、って思って移ってあげたんだけど、こういう時ってふと不吉なことを思い浮かべちゃう。
席を替わったがために、墜落したときに助からなかったとか・・・。
←窓からはこんな感じ
右側の席だったので、最初は山側じゃなかったけどターンして山側。山が近っ!!
雪が輝いてる。
山が続いてて(山脈)雪がところどころ山に入り込んでて、霜降り肉みたいだった。
飛行機にはスチュワーデスさんも乗っていて、そばに来て一人一人に説明してくれる。
操縦席のところにも一人ずつ順番に行って、正面から眺めることもできて、そこでも副操縦士?から説明してもらえる。
サービス満点。
あれがエベレストかぁ!やっぱり頭ひとつ飛び出てる。
自分の目でこんなに近くで見たのは初めて。
自分の足で登って、あんな眺めを味わえたらもっとすごい感動だろうなぁって思うけど、たぶん無理。
フライトは1時間ちょっと。値段は高いけど、なかなか良い体験。

10時10分ころ着陸して、駐車場に出て行ったらドライバーさんが手を振って出迎えてくれた。
5時間も待っちゃったよ、と言いながらホテルまで送ってもらう。
いったんホテルに戻ってから、11時ごろ出発。
昨日スワヤンブナートへは行ったけど、今日からが本格的な観光スタート。まずはダルバール広場。
カトマンズの道はどこも狭いのに、人や車やバイクやりクシャー(座席のついた自転車)でいっぱい。
どうしてあんなにみんなしてクラクション鳴らすんだー?
クラクションに反応していちいち立ち止まってるのは私だけ。ネパール人は全く気にせず歩いてる。
ダルバール広場はダサインのお祭りのためか、いつもそうなのかわからないけど、人がいっぱい。
このダルバール広場も入るのには、外国人は200ルピー払う。このチケット、当日限り有効なんだけど、サイトオフィスで延長手続きすれば3日間有効にしてもらえるってんで、最初に広場の端っこにあるオフィスに向かう。
場所がわからず立ち止まって地図見てたら「May I help you?」
まためんどーなヤツかと思ったけど、いちおう聞いてみたらそのオフィスの職員で、ちゃんと連れて行ってもらえた。
噂通り、ガイドとしてくっついてくる人や、勝手にガイド始めちゃう人とかがぞろぞろいてめんどーだけど、「今日は一人でゆっくり歩きたい!」と大きな声で主張すると、結構あきらめてくれる。
自分がガイドして観光客に、コメントをノートに書いてもらってそれを見せてガイドするよ〜と近寄ってくる人もいた。
見ると、みんな good guide
とか書いて誉めてる。確かにいろいろ知ってていいガイドっぽかったけど、日本人のコメントもあって、「良いガイドですが1000ルピーは高いと思います」
彼は日本語は読めないので、そのまま見せてくれたけど、やっぱ1000ルピーは高いよなぁ、と断る。
1時間ほどひとりでぶらぶらしたり、寺院の縁側(?)に座ってぼんやり人を眺めたり。
ただ座ってぼんやりしてる人もいっぱいなんだけど、お供えをしてお参りしてる人もたくさんいる。
人気のあるお寺(?)は人がぎゅうぎゅう状態。

行きたいレストランがあったので、インドラチョークを通り向かう。この通りは観光客っていうより庶民の商店街みたいな感じで、生活雑貨品を売ってたり、野菜や香辛料なんかを路上で売ってる人もいて、歩く人も多くガヤガヤしたアメ横みたいなとこだった。
2キロくらいかなぁと思って歩き始めたのに、全然それらしいレストランが見つからない。行き過ぎたか、と戻ってみたりうろうろしてたら、通りからちょっと裏道に入ったところに発見。
ここはガイドブックにも載ってる高級で有名なレストランなんだけど、ランチで来てる人は誰もいなくて、最初休みかと思った。
客は私ひとりで、一人なんですけど、と言ったらお店の人もちょっと驚き気味。
お店の人が二人がかりでお料理の説明をしてくれて、野菜とチキンのカレーを選ぶ。
さすがに高いだけあって、美味しかった。外国人向きなのかもしれない。
お店の人はずっとつきっきりでいるので、適当に話をしながらのランチも面白かった。
食後、タクシーを呼んでもらってボダナートに行く。
レストランの人はメーターで100〜120ルピーって言ったのに、メーターがそのあたりになっても、全然着く気配がない。
遠回りされてる?って思ったけど、もしかしてこのドライバーって道知らないの?
歩いてる人に聞いたりしてるけど、有名な観光地ボダナートを知らないってことあるのか?
着いた時には185ルピーになってた。わざとかも。
こういうときは、メーターより交渉制の方がいいんだなぁって思った。
ボダナートは、あっそう、これ?!って感じ。
ネパール最大のストゥーパというだけあって、白い仏塔がデーン!と青空に映えてキレイ。
大きいけど、写真のまんまかな。
右周りに2周して少し座って休む。
僧侶っぽい人がニッコリ 「こんにちは」って言って「photo」と言う。
写真撮らせてお金を貰う、と何とも俗っぽい。
一人座って、デジカメで今まで撮った写真を見てたら、子供が近づいてきて一緒にのぞいてる。
撮っていい?ってカメラを向けたら、おすまし顔でポーズ。黒目が大きくて、すいこまれそう。
キャンディーが1個しかなかったから、お友達には内緒ね、って感じでそっと渡したら、こそこそって口にいれちゃって、子供ってかわいいなぁ。

ボダナートを出て、パシュパティナートへ。
だんだん考えるのが面倒になってきて、タクシードライバーの言い値で乗って行く。
火葬ガート。ここはちょっと私にとっては理解しがたいとこ。
ガンジスの支流の川の両脇に火葬台。
対岸からそれを眺めてる人々。カメラを向ける観光客もいるし、ただぼんやり日向ぼっこしてる感じで座って眺めてる人もいる。大人も子供も。
火葬台では、黄金色の布でくるまれた遺体が運ばれ、お葬式のような、近しい人たちとのお別れの儀式のあと、そこで火をつけ燃やす。そして灰は川へ流されるらしい。
私も、その一部始終を見た。
なんか見ちゃいけないものって気がしたけど、目が離せなくなる。
宗教が違うと こうも違うのか、やっぱり理解できないなぁと思って見てたけど、でも参列している人たちが別れを悲しんで泣いてる姿を見たら、あー人間ってみんな同じなんだぁって思った。ちょっとホッとした気持ちがした不思議な時間。
←写真右下に亡くなられた方
←お別れの儀式を眺めてる人たち
お葬式のような儀式では、お金を撒いたりするんだけど、その後にそのお金を拾おうとする人がいる。いかにも物乞いしてるようなオトナと遊んでる子供たち。
生きるって?って思っちゃうよなぁ。
火葬して川に流しちゃうので、形としては何も残らないわけなんだけど、さみしくないのかな。
1時間以上眺めてた。
ボダナートから来たもんだから、こっからタメルにはどうやって戻ればいいのかわからず。タクシーもいないし。
いつもながらの旅人のカンで歩き始める。
我ながら鋭いカン・・・大通りに出れた。警察官みたいな人がいたので、タメルの方向を聞いて、そっち向きのタクシーを捕まえるためちょっと歩き始めたら、すぐタクシーが止まってくれた。
「メーター!」と言ったら、素直に使ってくれる。結構ちゃんとしてる人もいる。
ランチが遅かったのでタメルに戻ってもおなかが空かない。とりあえずブラブラ歩き。
冷やかしでリンゴ売ってるお兄ちゃんに値段を聞いてみる。
3個で40ルピーとか言って、バカ高な気がする。1個でいいんだけど、と言うと20ルピー。
じゃあいらない、って言ったら何も言わないけど、これホントの値段なの?
相場がわからないって買い物しづらいなぁ。
次のお兄ちゃんにも値段聞く。
10ルピーしかないってお金見せて言ったら、OKと言う。
でもやっぱ高いのか?と思い、もう1個リンゴをつかんで、2個で10ルピーでいい?と聞くと、何も言わないから10ルピー払って2個買った。
やっぱこれでも高いんだろうかぁ。10ルピーって16円だから、別にいいんだけどね。
一体いくらなんだ?!
ぶらぶら歩いてたら、お土産物やさん前にたむろってる怪しげな日本語を話すネパール人に話し掛けられる。後でね〜と通り過ぎたら、戻ってきた時また話しかけられた。
ま、ヒマだし、いいか、と思って立ち話をしたら、日本語勉強中なので教えて欲しい、という。
ちょっとならいいよ〜と言い、一緒に向いのレストランへ。
3ヶ月独学で勉強しただけらしいけど、とりあえず私と会話が成り立つってすごい。
教えるから、お茶をおごって!とネパーリーティー(ミルクティ)をごちそうしてもらう。
一瞬これってやばい?と思ったけど、通りに面したレストランだし、他の客もいるし、ま、いいかっ!
お客さんとの会話を覚えたいらしく、紙に英語と日本語(ひらがな)を書いて日本語の発音を教える。
「日本のどこから来ましたか?」「ネパールには何日いますか?」「ネパールはどうですか?」とか。
結構真面目に発音練習してる。日本人観光客って多いのかなぁ。
いっぱい会話を教えたんだけど、だんだんめんどーになってきて、嘘も方便。
「6時半に友達と約束して食事に行くから、もう行かなくちゃ」
食事の後また教えて欲しい、と言うけど、「約束はできない」と言って逃げてきた。
しばらくはあのお店の前は通れないかなぁ。
彼は日本語上達するかな?
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