10月10日(月)
筋肉痛、やっぱり1日おいてやってきた。階段の上り下りがツライ。
アラーム鳴る前に目が覚めて、5時半くらいに屋上に行ってみると、東の空がオレンジ色。

雲もなく山が見えそう。
続々と宿泊客が集まりだしてみんなで日の出を見る。
山を見ることに気をとられてたら日の出の瞬間は見逃したけど、「オーっ!」という歓声で見てみると、真ん丸の太陽が姿を現してた。
山もきれいで 山頂の雪も光にあたって輝いてる。
ナガルコットに来てよかった~。
太陽が昇って明るくなると、山が霞んでくる。
早朝だけ綺麗に見えるってのはホントみたい。
50分ほど屋上にいた。

ゆっくりめの出発なので、朝食のあとテラスでまったり。陽射しが強く、日焼けしそう。すでに腕時計の跡はついてる。
ナガルコットからはローカルバスでバクタプルまで約1時間。
このバスってのがすごすぎ。ボロボロでいつ壊れてもおかしくないような車。ダサインなので乗る人が少ないっていうけど、すれ違う反対方向のバスは屋根まで乗ってて恐い。
バスはどこでも乗れて、どこでも降りれるみたい。
お祭りだからか、おしゃれした女性たちも乗ってきたりするけど、ぼろぼろ服の人も。
ボロボロ服でもそれはとってもおしゃれなのかもしれないなぁっていう感じで、汚いって感じではなかった。
バクタプルは古都。
町に入るのに、外国人は750ルピーも取られる。どういうこと?って思うけど、町を保存するためなら仕方ない。
ガイドのゴクルは、ここはあまり得意分野じゃないらしく、説明が適当すぎ。
一回りしてランチしておしまい。1時間半程度。
一人で来たら、ぼんやりのんびりしたいような場所だった。

ここからまたローカルバスに乗ってカトマンズへ。
バスにヤギまで乗ってきて何でもあり。
バイクの後ろにヤギを抱えて乗ってる人や、タクシーにもヤギを連れて乗ってたりする。
あちこちヤギ連れてる人とか、家の前にヤギをつないでたりするけど、明日になれば、神様に捧げるために屠られちゃうのよねぇ。
かわいいだけに、かわいそう、って思う。
山羊といえば、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるヤギ・ゆきちゃん。
ってことで、ヤギを見るたびに、「ゆきちゃんだぁ」とつぶやいちゃう。
カトマンズに入ってからバスを降りてタクシーでオフィスまで。
ゴクルとドライバーのやりとりを聞いてると、どうやらネパール人も値段は交渉制みたいで、ふっかけられてるみたい。
オフィスで旅の感想コメント書く。まあまあ甘口のコメント。
そのあと突然、ゴクルからチップを要求された。
こういうのって当たり前なのかもしれないけど、モウサムの嘘が許せず断る。
何だか気まずいままオフィスを後にする。
でも これがずっと後悔。ゴクルは悪くないんだから、あげればよかったなぁって。
ゲストハウスに「ただいま~」。
「おかえりなさい」と迎えられると何だかほっとした。
1泊目はネット予約で15ドルを12ドルにしてもらってたんだけど、今日から4泊も12ドルになる?と確認したら、OKとのこと。
部屋も15ドルの部屋の空きがなかったらしく、バスタブ付きの部屋にグレードアップされてた。ラッキー♪
今日は泊まってる日本人が多いみたいで、トレッキングから戻ったグループの人たちがいた。
ナガルコットで見た山をもっと近くで見たい、と思って、ヒマラヤマウンテンフライトを申し込む。
130ドルと高いけど、ここでしかできないし、またいつ来れるかわかんないし。
チェックインしてるとき、今日着いたばっかりの日本人男子が受付のナランさんと話してて、どうもお金をバンコクで盗まれたらしい。
キャッシングしてくる、と出かけて行った。
部屋で着替えて、念願の洗濯をちょっとする。ホントはゲストハウスでは「洗濯はしないで下さい」ってことになってるんだけど。
洗濯がこんなに気持ちいいなんて~。
さてカトマンズ歩きに出発、と思って下におりていくと、さっきの男子がいて、VISAカード持ってますか?と青ざめた顔で唐突に聞いてきた。
事情を聞くと、キャッシングしようと思ったけど、JCBしか持ってなくて出来なかったとのこと。
お財布の日本円現金は、たぶんトランジットで泊まったバンコクのホテルで盗まれたんjないかって。朝食行くのに、貴重品を部屋に置いていっちゃったとのこと。
キャッシュは50ドルしかない、と途方に暮れてた。
見た目は真面目な感じだったので、お金貸しましょうか?と。
ただ、私はあなたを信じられるかどうかわからないけど、と言うと、彼は証明書となるべきものをすべてテーブルに並べ始めた。
パスポート、免許証、名刺、カード、しまいにはダイビングカードまで。
いろいろと自分を信用してもらえるように頑張ってるのも痛々しい。
他人にお金を貸す時はあげたものと思え、とうちの親は言うので、まあいいや!と思えてきて20000円貸すことにした。
名刺に住所、TELを書いてもらって、帰ったら連絡しますので、ということで。
「ひとり旅初めてじゃないよねぇ、気をつけなきゃダメだよ!」と一言。
まずはスワヤンブナートに向かって歩いていく。町から山の方に見えるっていうんだけど、全然見えず。地図をたよりに歩いていく。
参道の石段の下まで辿り着き見上げてビックリ。
遠い、はるか彼方まで階段が続いてるぅ。
階段一段一段が少し斜めになっていて、後ろに倒れそうになりつつ、汗かきのぼる。途中で休み休み。
階段の端っこには、子供を抱えて物乞いしてる人とかいる。
なんだか、こういうのって見ることできなくて、真っ直ぐ前だけ見て歩いてくしかない。
スワヤンブナートは入るのに75ルピー、1週間有効なので、何度も来れそう。
高台から見るカトマンズの町はレンガ色でごちゃごちゃしてる。壮観。

ここは、ネパール最古の仏教寺院。
ブッタの目が町を見下ろしている。なんとも言えない目つきで。

観光客もいっぱいだけど、地元ネパールの人も多い。
日本人としては、ヒンズー教はよくわからないけど、仏教であればちょっとは親近感が持てる。
ストゥーパの周りを右回り、マニ車をまわしながら歩いてみる。静かな時間。
白人の観光客が同じように歩いてるの見ると、違和感があるけど、それって、私がヨーロッパとかで教会に行くのと同じ感じかな。
モンキーテンプルと言われるように、サルがいっぱい、あと犬も。
犬猿がいっしょにいるってものおかしなもんだけど、どっちも人間におびえることなく、わがもの顔にうろうろ。
子犬がいっぱいいて、かわいくって、観光客はみんなついつい写真撮っちゃってた。
実家のゴンちゃんを思ってちょっと涙ぐんだりして、変な観光客してしまった。

6時くらいになると暗くなってきたので下りはじめたけど、薄暗くて灯りも少ないので足元危ない。
タメルに戻るのに一瞬道に迷いそうになったけど、そこは旅人のカンでなんとか無事戻る。
タメルでネパール4日目にして和食屋へ。やや高めの280ルピーだったけど、こんな異国の地で塩サバが食べれるなんて~涙もの。お味噌汁も美味しい。揚げだし豆腐・・・感涙。
美味しくて嬉しい。
さらに、日本の新聞も読めて、まだ旅行始まったばっかりなのに、やけに懐かしかった。
久々にバスタブにお湯をためてお風呂に入る。気持ちいい~。
ネパールにいる気がしない?!
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